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【本の要約】持続可能な資本主義–100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学
こんにちは。
しもやん(@shimoyan0101)です。
このブログでは書籍
『持続可能な資本主義–100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学』を
ギュッとまとめて紹介しています。
持続可能な資本主義–100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学
著者 新井 和宏
「いい会社」は決して貸借対照表に表われない
「見えざる資産」を豊富備えています。
持続可能な資本主義
ざっくりまとめました。
誰かの犠牲で成り立つ経済
「もっと安くしてほしい」と
低価格だけを求めるお客さまの要望に応える。
「お客さま第一主義」は、果たして
本当の「顧客よし」といえるでしょうか。
価格選好
ひとたび価格選好の
世界に足を踏み入れてしまうと、
製造コストや人件費に
メスを入れざるをえなくなります。
結果的に
取引先に搾取したり、
過酷な長時間労働を
強いたりすることになってしまう。
誰かの犠牲で成り立つ経済が、
持続可能なはずはありません。
ファンづくり
ファンづくりは決して
「なかよしこよしを目指しましょう」という
幼稚な精神論ではありません。
ファンのもっとも正反対に位置する態度、
それは「価格選好」でしょう。
安ければなんでもいい、
その企業がどんな経営をしていようが
かまわないというのが、
価格選好の世界です。
便利なサイト
「価格.com」というサイトをご存じでしょうか。
すべての企業のあらゆる
商品を横並びに「価格」を比較できる、
とても便利なサイトです。
ただし、
選ぶ消費者と選ばれる企業の間には
つながりも信頼も存在しません。
激しい価格選好
昔は、たとえば
多少高くても信頼できるから
松下のお店で買おう。
(現:パナソニック)
という消費者がいました。
しかし、
現代ではウェブ空間で
すべてが横並びになったことにより、
顧客と企業との関係性は
無用の長物となりました。
結果的に
激しい価格選好が起き、
企業の利益はギリギリまで削られていきます。
極端な価格選好は「分断」を招く
価格選好をするのは、顧客だけではありません。
社員が給料の高さだけで企業を選ぶのも、
株主が短期的利益だけを求めて投機に走るのも
価格選好の一種です。
テナントが高い賃料を払える企業だけを選び、
結果的に
駅前の一等地が大手資本のチェーン店ばかりに
なってしまうのも、
企業が税金の安い国を探して
工場を移転するのも、
すべて価格選好の結果です。
極端な価格選好は
「つながり」ではなく
「分断」を招きます。
価格選好から抜け出すために
ファンを中心にした
「ファン経済」を目指すことは、
企業にとって単なるお題ではありません。
価格選好から抜け出すための、
立派な競争戦略です。
まとめ
私たちは、この目で見て確かめています。
顔の見える関係から生まれた「信頼」は
数字かた生まれただけの「期待」と違い。
簡単には揺らぎません。
少しでも
興味を持ってもらえれば嬉しいです(^^)
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